1. ホーム
  2. プルストップ式ステッキ

プルストップ式ステッキ――ふだんステッキをお使いになられない方には聞きなれない言葉かもしれませんが、実は特許を取得している高機能のステッキなんです!
今回は、このステッキを開発した有限会社テクノケア代表の梅村さんに、開発秘話とモノづくりへ懸ける想いについてお話を伺いました。

特許を取得されたステッキということですが、開発された経緯を教えてください。

 2000年頃まで、杖と言えば茶色か黒が多く、かたちも一本杖が主流でした。地味な色がほとんどで、お年寄りの持ち物というイメージがとても強かったのです。そこで私たちテクノケアでは、女性らしい花柄生地を使った新しい一本杖を開発しました。おかげさまでマスコミにも取り上げられ、売行きは好調でしたね。
 しかし、しばらくして折りたたみ式のステッキが普及し始めたため、携帯性に劣る一本杖は徐々に売れなくなりました。この時、私もすぐに折りたたみ式ステッキを売り出して時代の流れに乗れば良かったのかもしれませんが、僕のこだわりが邪魔をして(笑)。
 根っからの技術者である私は、ゴム式の折りたたみステッキを上回る機能を持ったステッキを作りたかったのです!

折りたたみが出来るステッキは珍しくないですが、それらと比べプルストップ式とはどのような特長をもつステッキなのですか?

 折りたたみ式の多くは、ゴムの伸縮を利用して折りたたみが出来るようになっています。しかし折りたたむ際、接続部分の太いゴムの反発が強く、人によっては取り扱いが大変です。
 当社のプルストップ式は、ゴムの代わりにワイヤーとバネを組み合わせた新しい機構(プルストップ)を使うことで、折りたたんだ状態が保たれ、握力の弱い方でも取り扱いやすい商品です。ゴムと比べて、耐久性が高いのも特長ですね。

 余談ですが、このプルストップ式を開発するのに、実に1年半も掛かりました。その間、実は会社の資金も以前に勤めていた会社の退職金も底を突きかけていました。家族には心配を掛けたくなかったので、当時は一切伝えずに(笑)
 そんなプルストップ開発に頭を悩ませていた時期のことです。ある晩、夢の中に「L字の金具」が出てきました。翌日、夢に出てきたイメージを実際に工場で製作して開発途中の器具に取り付けてみたところ、プルストップの原型が完成した訳です。神様っているのかも知れませんね(笑)。

ステッキ作りにおけるこだわりを教えてください。

 当社では、扱いやすく軽くて丈夫なステッキを作るために、お客さまの声に耳を傾けながら、常に品質向上を目指しています。
 ステッキを作る工程のひとつひとつを大切にしてますね。熟練の職人たちと作業を分担しながら、すべてのステッキをハンドメイドで丁寧に作り続けてます。細かなニーズにも素早く対応することで、ご利用になるお客さまにいち早く快適な暮らしを届けたいと考えています。

 今年で70歳になる梅村さん。息子さんが2代目となるべく工場で共に働いていますが、まだまだ現場で頑張りたいとおっしゃっていたのがとても印象的でした。
 独自のノウハウと職人のあくなき熱意で生まれたプルストップ式ステッキ。是非、ファンタステッキにてお確かめください。